雨の音で目が覚めた。

雨水がはね、弾け、流れる音に、身を寄せていると、自分が水になった気がした。

雨水となり、地に降り注ぎ、多種多様の生物たちを潤し、川に流れ海にたどり着く。

太陽に暖められ、水蒸気となり、天に舞い上がり、冷やされまた雨水となり地に降りそそぐ。

太古の昔から、無限に繰り返されてきた水の循環に、心を寄せてみる。

たまにはこんな朝もいいもんだ。